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南那須地区介護支援協会が目指すべき事例検討会 †
事例検討がもたらす効果 †
担当してきた事例の振り返り → どんな壁があったか †
- 家族等・支援者の要因
- 支援者の所属組織の要因
- 地域の要因
- 利用者の要因
- 制度の要因
- 関連専門職の要因
事例研究 †
- 事例研究は、自らが担当している、あるいは過去に担当したケアマネジメントに関する一連の業務を振り返ってよく調べ、これで本当に良いのかどのような点を見直すべきかなど評価を行うこと。
- 具体的な援助内容や出来事の検討を通じて、自分の持つ人間観や援助観を見つめ、ケアマネジャーとしての専門性、つまりよって立つ価値を確認し、必要な知識、技術や技法を習得することができる。
実りある事例検討会にするためのルール †
守秘義務を徹底する †
事例に対して敬意を払う †
事例提供者に支持的態度で臨む †
上下関係を持ち込まない †
自分の体験のみで発言しない †
一人一問で質問する †
指名されたらできるだけパスをしない †
質問には自分の意見を交えない †
「手立て」を急がない †
常に利用者の視点に立つ †
グランドルール †
「参加」積極的、主体的に参加しよう †
「尊重」お互いを尊重し、傾聴しよう †
「守秘」個人的な情報は会議の外に持ち出さない †
「時間」時間を守ろう †
会議の4つの段階 †
共有 ― 目的や目標、参加者やスケジュール、議題の与件情報などを確認する。 †
発散 ― 会議の目標を達成するために、できるだけ多くの情報や意見を出し合う。 †
収束 ― 出し合った情報や意見を、抜けや漏れがないよう補いながら整理する。 †
決定 ― 整理したものの中から選び出し、合意を得る。 †
問題解決のスキル †
- ファシリテーターはしっかり意識して、「発散」と「収束」の二つの段階を分けることが大切であり、二つの段階が明確に区別されていないと、アイデアを出しながら(発散)、そのアイデアを検討・評価する(収束)ことになる。
- その結果、毎回、十分な数のアイデアが出る前に会議は終わり、また“いつもの”結論になってしまいます。斬新な解決策を見出すには、まず「発散」段階で、できるだけ多くのアイディアをしぼり出すことが重要。
- 会議の4つの段階には、それぞれに必要なスキルがあり、「発散」「収束」段階では多様な意見や収束の考え方が出てくるので、参加者は議論の行く先を見失いそうになりかねない。
- ファシリテーターの役割は、中立的に参加者の意見を整理し、合意を支えることが重要であり、その中心的なスキルが「ファシリテーショングラフィック(板書による会議の見える化)」と「質問」のスキルである。
ファシリテーショングラフィックのメリット †
プロセスの共有ができる。 †
議論の全体像、ポイントを提示ができる。 †
議論のポイントへ意識を集中させる。 †
議論の共通の記録として残す。 †
画像を配布するので十分である。 †
議事録が不要になる。 †
対等な参加を促進する。 †
発言者の意見をくみ取る。 †
発言を文字に落すことでその人の個性が消えて共有できる。 †
発想を広げる。 †
会議・議論の舵取り役 †
ファシリテーショングラフィックを活用する意義 †
議論をホワイトボードに描くことで、何が変わるのか? †
- 空中戦を地上戦に変える。
- つまり議論が、言葉だけが飛び交う空中戦から、視覚情報に落とし込んだ、共通の枠組みで話し合う地上戦に変わる。
- これにより、“プロセスの共有”と“対等な参加”が両立できると説明されている。
- そして、話し合いの目的によって、使うフォーマットを変え、議論の理想的な展開や着地点を探る。
ファシリテーショングラフィックを活用する際の心構え(留意点) †
- ファシリテーション・グラフィックは「参加者に板書を見て、利用してもらう」という目的意識を持つことが重要。
- 現場では「ほんの少しだけゆっくり書く」ことを心がける。
- 多くの場合、漢字の失念や文字の美しさは本質的な問題ではない。
ファシリテーショングラフィックスは †
- アートではない
- スキルである(技術)
- 書いている過程が大事
- 上手な人のFGを見ることが大切(作品を見ることが大切)
- 会議を変える
- プロセスの共有
- 空中戦から地上戦への転換
- 空中戦は進行方向が見えなくなる
- 論点を視覚的に整理することでもれぬけがなくなり全体が見え る
- 合理的な結論が出やすくなる
- 対等な参加の場づくりができる
ファシリテーション・グラフィックの質を高めるのは「要約力」 †
ファシリテーション・グラフィックには「要約力」が必要。 †
- 発言者の意図(何についてどの議論と関係する意見か、潜在的な問題意識は何か)を読み取り、理解し、的確に表現する。
- 発言者ならではの言い回しを生かしつつ、短くまとめてみましょう。
- ただし、グラフィッカーが一人で全てをこなす必要はない。
- ファシリテーターと連携して、発言者に「~についての意見ですね。一番伝えたいのは~でよろしいですか」と確認したり、参加者に「どうまとめるとよいでしょうか」と意見を求めてみましょう。
グラフィック化する項目 †
家族状況(ジュノグラム) †
エコマップ †
- 要介護者を中心として、その周辺にある社会資源(家族、兄弟姉妹、友人、近隣住民、医師、各種介護関連機関など)との相関関係を、ネットワークとして表現した地図のことです。
生活歴 †
一日の流れ(必要に応じて) †
会員が目指すべきスキルについて †
事例検討会をファシリテートできる。 †
ファシリテーショングラフィックを描けることができる。 †
事例提供者が自ら気づくことができるような質問ができる。 †
事例検討会参加者としての参加であっても、その場の雰囲気を作り出すファシリテーターとしての意識を持つことができる。 †
スーパーバイザーとして適切なスーパービジョンを提供できる。 †
事例検討会の雰囲気 †
事例提供者が安心して事例提供できる雰囲気。 †
- 事例内容の指摘・指導ではなく、事例提供者が質問に答えることで、自然に自身の答えが見いだせるような雰囲気。
事例検討会が『楽しい』と感じられる雰囲気。 †
ファシリテーションとは †
- ファシリテーション(facilitation)とは、人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を支援し促進していく働きを意味します。その役割を担う人がファシリテーター(facilitator)であり、会議で言えば進行役にあたります。ここはファシリテーションの基礎知識についてご紹介しています。
ファシリテーターはプロセスに関わる †
- ファシリテーターは、チーム活動の二つのプロセスに関わっていきます。一つは、段取り、進行、プログラムといった、活動の目的を達成するための外面的なプロセスです。もう一つは、メンバー一人ひとりの頭や心の中にある内面的なプロセスです。具体的には、考え方や筋道などの思考的なプロセスや、感情の動きやメンバー同士の関係性などの心理的なプロセスです。チーム活動を円滑に進めるには外面的なプロセスが大切ですが、成果や満足感を左右するのは内面的なプロセスです。チーム活動の中では、メンバーの考え方の枠組みや様々な思いがぶつかりあって、感情も関係性も常に変化しています。変化するからこそ、新しい考えが生まれたり、対立している人と合意形成ができます。まさにこれこそがチーム活動のダイナミズムであり、ファシリテーターは両方のプロセスに関わることで、人と人の相互作用を促進しているのです。
相互作用を使って枠組みを打ち破る †
- チーム活動の成果の質を上げるには、精神論だけでは心もとなく、行動を変えなければいけません。そのためには、まずは考え方を変えることが求められます。ところが、これはまさに至難の業であり、そう簡単には固定化された思考の枠組みが打ち破れません。考え方を変えるには、大きく二つの方法があります。一つは、自分自身の心の中を深く省みる内省です。多くの場合、自分一人ではなかなか壁は砕けず、それを手助けしてくれるのがコーチやカウンセラーです。もう一つは、相互作用を使って自分の枠を打ち破る方法、すなわちファシリテーションです。他者とぶつかり合い、互いの違いを知ることで自分の壁を悟り、新しい自分を発見していくのです。もちろんどちらが一方的に優れているということはなく、単にアプローチが違うだけです。両者とも目指す姿は人と組織の活性化であり、課題や状況に応じて組み合わせて使うのが理想的でしょう。
ファシリテーションが人・組織・社会を変える †
- ファシリテーションの応用分野は、大きく「組織系」「社会系」「人間系」の三つに分かれます。組織系とは、チーム活動の中での問題解決や組織活性化などに用いられるファシリテーションです。ビジネス活動に一番なじみが深い分野であり、合理的な成果とスピードが何よりも求められます。社会系とは、まちづくり、コミュニティ、NPOなど、社会的な合意形成が必要となる場面で用いられます。共通の目標や課題を発見することが成果であり、納得感を高めるために、そこにいたるプロセスが重要となります。企業でいえば労働組合やCSR活動などで用いられます。最後に人間系ですが、人間教育、社会教育、学校教育、国際教育など広範囲の分野を含むファシリテーション発祥の地です。ファシリテーターは内面的なプロセスに関わり、様々な学習のお手伝いをします。企業では、参加型研修やキャリアデザインなどに用いられています。
ファシリテーションの4つのスキル †
- ファシリテーターに求められるスキルは広範囲に及び、活用分野によっても変わってきます。分かりやすいよう、一般的な話し合いでのファシリテーションを念頭に紹介します。
場のデザインのスキル ~場をつくり、つなげる~ †
- なにを目的にして、誰を集めて、どういうやり方で議論していくのか、話し合いの段取りからファシリテーションは始まります。最適な議論の進め方や論点を提案して、メンバーに共有してもらわなければなりません。単に人が集まってもチームにはならず、目標の共有から共同意欲の醸成まで、チームビルディングの良し悪しがその後の活動を左右します。あわせて、討議の時間やメンバー同士の関係性を適切にデザインして、話しやすい場を用意する必要があります。人は環境によって振る舞い方が大きく変わるからです。ファシリテーターがどういう構えで場に臨むのかも見逃せない要素です。
対人関係のスキル ~受け止め、引き出す~ †
- 話し合いが始まれば、できるだけたくさんの意見や考えを出し合い、理解と共感を深めながらアイデアを広げていきます。これを発散と呼びます。すべて出し尽くすことで、これから生み出す結論への合理性と納得感を高めていきます。このときファシリテーターは、しっかりとメッセージを受け止め、発言者を勇気づけ、心の底にある本当の思いを引き出していかなければなりません。それと同時に、意見と意見の連鎖をつくり、幅広い論点で考えられるようにします。具体的には、傾聴、応答、観察、質問などのコミュニケーション系(右脳系・対人系)のスキルが求められます。
構造化のスキル ~かみ合わせ、整理する~ †
- 発散がうまくいけば、自然と収束に向けての気運が生まれてきます。タイミングを見計らい、個々の意見を分かりやすく整理して、しっかりとかみ合わせていきます。その上で、議論の全体像を整理して、議論すべき論点を絞り込んでいきます。そのときに威力を発揮するのが、議論を分かりやすく「見える化」するファシリテーション・グラフィックです。ここではロジカルシンキングをはじめとする、思考系(左脳系・論理系)のスキルの出番となります。物事の枠組みを表すフレームワーク(構造化ツール)を臨機応変に活用すれば、効率よく議論が展開できます。
合意形成のスキル ~まとめて、分かち合う~ †
- 結論の方向性が絞られてきたら、いよいよ決定です。なにを基準にして最適な選択肢を選ぶのか、異なる意見をどうやって融合させるのか、決め方を決めなければいけません。この時に避けて通れないのが意見の対立です。コンフリクト・マネジメントのスキルを使って適切に対処すれば、創造的な結論が得られ、チームの結束力も高まります。ファシリテーターの力量が最も問われるところです。首尾よく合意ができれば、結論やアクションプランを確認し、話し合いを振り返って次に向けての糧としていきます。
グラフックファシリテーション※とは †
- 対話(はなし)を見える化することで、場の活性化や相互理解をうながす技術です。グラフィックファシリテーションには、大きく2つの働きがあります。
『活性化』の働き †
- グラフィックは人の感性にダイレクトに働きかけます。心を動かし、共感を生み、その結果として対話がはずんだり、アイデアが湧いてくる、といった効果があります。
『構造化』の働き †
- ピクトグラムやフローチャートを活用して整理することで、複雑な内容が構造化され、わかりやすくなります。物事がシンプルに、明確になって、話し合いをきちんと収束させることができます。
グラフィックファシリテーションを使うことにより、会議や対話が ”拡散” と ”収束” を繰り返しながら、より創造的で生産性の高い場へと変化していくのです。 †

※ 南那須地区介護支援協会では「ファシリティショングラフィック」と表現していますが、これは日本における造語であり、英語で正しくは、日本グラフィックファシリテーション協会が使用している「グラフックファシリテーション(graphic facilitaton)」といいます。